【相談事例】相続税の計算方法

ご相談者属性
50代 女性
ご相談の背景
親の相続が発生したが、相続税がどのくらいかかるのか知りたい
弁護士へのご相談内容と弁護士による回答
ご質問1
ご質問:
親の相続が発生したが、相続税がどのくらいかかるのか知りたい
弁護士による回答:
相続税は、次の手順で計算されます。
①相続財産の総額を計算
・プラスの財産
土地・建物・預貯金・有価証券・生命保険金(非課税枠超過分)・死亡退職金(非課税枠超過分)など
・マイナスの財産
借金・未払税金・葬式費用(香典返しは含まれません)
②課税価格を算出
課税価格 = 「 財産総額 - 債務・葬式費用 」
③基礎控除を差し引く
相続税には「基礎控除」があり、次の計算式で求めます
基礎控除額 = 「3000万円 + 600万円×法定相続人の数 」
例:相続人が配偶者と子2人 「3000万円+600万円×3=4800万円」まで非課税
④課税遺産総額を求める
課税遺産総額 = 「 課税価格合計 - 基礎控除額 」
⑤法定相続分で按分し、各人の「仮の相続税」を計算
課税遺産総額を「法定相続分」で分け、それぞれに下記の税率を当てはめます。
相続税の速算表(令和7年時点)
課税価格(各人の仮取得額) |
税率 |
控除額 |
1000万円以下 |
10% |
- |
3000万円以下 |
15% |
50万円 |
5000万円以下 |
20% |
200万円 |
1億円以下 |
30% |
700万円 |
2億円以下 |
40% |
1700万円 |
3億円以下 |
45% |
2700万円 |
6億円以下 |
50% |
4200万円 |
6億円超 |
55% |
7200万円 |
⑥各人の相続分に応じて税額を修正
・配偶者の税額軽減(大きな控除があります)
・未成年者控除・障害者控除・相次相続控除などを適用
・実際の相続割合に応じて按分
⑦最終的な納付税額を決定
実際の具体例は次のとおりです。
財産総額:1億円
借金・葬式費用:2000万円
相続人:配偶者+子2人
1.課税価格=財産総額1億-葬式費用2000万=8000万円
2.基礎控除=3000万+600万×3=4800万円
3.課税遺産総額=8000万-4800万=3200万円
4.法定相続分(配偶者1/2=1600万円、子2人1/4ずつ=800万円)
5.仮税額:
・配偶者:1600万円×15%-50万円=190万円
・子1人目:800万円×10%=80万円
・子2人目:同じく80万円
・合計=350万円
6.配偶者軽減で配偶者は0円
→ 実際の納税=子2人がそれぞれ80円万ずつ
最後に
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