弁護士費用の相場は?安いほうがいい
相続の弁護士費用でかかる項目
相続の弁護士費用とは、相続事件を弁護士に依頼するためにかかる様々な費用のことです。
法律相談料、着手金、成功報酬金、実費があります。
項目 | 内容 | お支払時期 |
法律相談料 | 相談のための費用 | 相談時 |
着手金 | 弁護士に依頼する際に発生する費用 | 依頼時 |
報酬金 | 出来高に応じて発生する成功報酬 | 解決時 |
手数料 |
書類作成等の場合の手数料(着手金、成功報酬金は不要) | 依頼時 |
実費 | 事件を処理する上で発生する費用:例えば交通費、切手代、印紙代、コピー代等 | 随時 |
相続の弁護士費用の相場
相続の弁護士費用は事務所や弁護士によって様々です。
着手金を固定金額にして,報酬金を得た財産のパーセンテージで決めている事務所が多いと思われます。着手金を低く設定する代わりに,報酬金が高く設定されている事務所もあります。
もっとも、着手金についてはある程度、金額が固定されている場合が多い傾向です。
ご依頼を検討されている法律事務所のホームページなどを確認されるとよいでしょう。
弁護士費用の相場(旧弁護士報酬基準について)
かつて、弁護士の報酬は、弁護士会の基準がありました(旧報酬規程)。
現在、弁護士報酬は自由化されており、各法律事務所や弁護士がそれぞれ独自に定めていますが、旧報酬規程のまま利用している事務所や弁護士も多いと思いますので、ここに紹介いたします。
相続事件について、旧報酬規程は以下のように定めていました。
依頼内容 | 着手金 | 報酬金 |
訴訟を依頼する場合 |
経済的な利益※の額が、 ・300万円以下の場合 経済的利益の8% ・300万円を超え3000万円以下の場合 経済的利益の5% + 9万円 ・3000万円を超え 3億円以下の場合 経済的利益の3% + 69万円 ・3億円を超える場合 経済的利益の2% + 369万円 |
経済的な利益の額が、 ・300万円以下の場合 経済的利益の16% ・300万円を超え3000万円以下の場合 10% + 18万円 ・3000万円を超え3億円以下の場合 6% + 138万円 ・3億円を超える場合 4% + 738万円 |
交渉や調停を依頼する場合 |
上記と同様 ただし3分の2まで減額可能 |
※ 「経済的な利益」とは、依頼者が獲得する金額のことです。
弁護士費用は安いほうがいい?
弁護士費用は、一見、安ければ安いほど良いように感じるかもしれません。
しかしながら、安かろう、悪かろう、という結果になることがあります。弁護士費用が安かったとしても、満足のいかない結果を強いられてしまったり、弁護士が業務に熱心になってくれない、話を聞いてくれない、というのでは後悔することになりかねません。
相続は、依頼者の人生を変えるほどの大きな出来事です。
そして、弁護士によって習熟度や業務の進め方等が大きく異なります。
弁護士を選ぶ際には、解決結果の納得感や、信頼性のほうが重要だと思います。
弁護士費用を明確にしないような事務所や弁護士は、信用ならないでしょう。ご依頼することを検討している事務所や弁護士がある場合には、弁護士費用を明確にしてくださいと伝えてみると良いでしょう。
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