認知症の親の財産を使い込んでいた場合の対処法は?弁護士が解説

「親が亡くなったあと、通帳を見たら不自然な引き出しがあった」 「同居していたきょうだいが、認知症の親の預金を勝手に使っていたかもしれない…」
親が認知症になったことをきっかけに、一部の親族による「財産の使い込み」が発覚し、相続トラブルに発展するケースは少なくありません。
もし、他の親族による不正な使い込みが疑われる場合、どのように対処すればよいのでしょうか。本記事では、財産調査の方法や対処法、弁護士に依頼するメリットについて分かりやすく解説します。
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財産の使い込みが起こりやすいケースとは?
財産の使い込みは、決して特別な家庭だけで起こるわけではありません。以下のような状況では、特にトラブルが発生しやすくなります。
- 特定の親族が親と同居し、財産を1人で管理している
- 親が認知症になり、お金の管理が自分でできなくなっていた
- 介護を理由に、親のキャッシュカードや通帳、印鑑を預かっている人がいる
管理している側に「介護をしてあげているのだから、これくらい使ってもいいだろう」という甘えがあったり、周囲の目が届かない密室状態であったりすることが、使い込みを誘発する原因となります。
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認知症であった被相続人の財産調査の方法とは?
使い込みを追及するためには、まず「いつ、いくら引き出されたのか」という確かな証拠を集める財産調査が必要です。
主な調査方法は,以下のとおりです。
①預貯金通帳の「取引履歴明細」を取り寄せる
過去数年分(一般的には5年〜10年分)の取引履歴を金融機関から取り寄せます。これは、法定相続人であれば単独で行うことが可能です。
- チェックポイント: 親の入院中や施設入所中など、本人が窓口やATMに行けるはずがない時期に、巨額の引き出しや不自然な送金がないかを確認します。
②医療費や介護費用の領収書を集める
親のために正当に使われたお金(医療費、施設費、生活費など)の領収書や家計簿を集めます。引き出された金額に対して、実際の支出が明らかに少なければ、使い込みの強力な証拠になります。
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不正な使い込みがされている可能性があるときの対処法とは?
使い込みの疑いが濃厚になった場合、感情的に相手を責めるだけでは解決しません。以下のステップに沿って冷静に対処しましょう。
STEP 1:相手に説明を求める
集めた証拠(取引履歴など)を提示し、「この引き出しは何に使ったのか」を相手に確認します。単に親から頼まれた買い物だった、という可能性もあるため、まずは言い分を聴くことが大切です。
STEP 2:話し合い(遺産分割協議など)での解決を目指す
使い込みを認めた場合は、その分を「遺産の前払い(特別受益)」として扱い、その親族がもらえる遺産を減らす、あるいは使い込んだお金を遺産に戻してもらう形で合意を目指します。
STEP 3:法的手続(民事訴訟)を起こす
相手が話し合いに応じない場合や、使い込みを頑なに否定する場合は、裁判所に「不当利得返還請求訴訟」や「不法行為に基づく損害賠償請求訴訟」を起こし、法律の力で返還を求めていくことになります。なお、このような使い込みを追及する場合,家庭裁判所の遺産分割調停では解決できないことがあり、地方裁判所に上記訴訟を提起することで解決を図ることがあります。
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財産の使い込みにおいて弁護士を利用するメリットとは?
親族間の使い込みトラブルは、当事者だけで話し合おうとすると感情がぶつかり合い、泥沼化してしまいがちです。弁護士に相談・依頼することには、以下のような大きなメリットがあります。
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徹底的な証拠集めを任せられる
金融機関からの履歴取り寄せや、使い込みを裏付ける証拠の分析を、専門的な視点からスムーズに行います。
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冷静かつ有利に交渉を進められる
弁護士が代理人として相手方と交渉するため、あなたが直接相手と話してストレスを抱える必要がなくなります。
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訴訟(裁判)を見据えた確実な対応ができる
話し合いがまとまらない場合でも、スムーズに裁判手続へ移行し、法律的な論理で相手の責任を追及できます。
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財産の使い込みでお悩みの方は当事務所へご相談を
身内の中でのお金のトラブルは、誰にも相談できずに一人で抱え込んでしまいがちです。しかし、時間が経つほど証拠が散逸し、使い込まれたお金を取り戻すことが難しくなってしまいます。
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